こんにちは!キレイミー編集部です。
いつもキレイミーをご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんは、口コミを読んでいて「あれ、話が合わないな」と感じたことはありませんか?
同じ施術を調べているはずなのに、出てくる話がバラバラで…。担当編集者の私も、どれを信じたらいいのか分からなくなりました。
そこで今回は、副作用の話がどの投稿に書かれているのかを調べました。SNS投稿を投稿者別に集計した、キレイミー編集部の調査・分析レポートです。
先に結論
SNS上の日本語投稿を、書き手別に数えてみました。副作用に触れている割合は、医師がいちばん高くて32.4%。いちばん低いのはクリニック公式で8.9%でした。その差は、およそ2.9倍です。
前後の写真がついた投稿は、全体で17件だけ。そのうち費用に触れたものは0件、リスクと費用の両方に触れたものも0件でした。写真だけでは、費用・リスク・施術後の経過までは分かりません。
つまりいま目にしている投稿は、リスクの部分が抜けたまま届いている可能性が高いということです。書き手が誰かを先に見ると、抜けている側が見えてきます。
この記事でわかること
- 投稿者別に見た、副作用への言及率の差
- 前後比較投稿に記載されていない項目
- 読み手が補える3つの確認手順
ボトックスを考えはじめて、まずすることは SNS での検索だと思います。編集部も、同じことをしました。
この3か月に SNSへ投稿された、日本語のボトックス関連の書き込みを集めました。集計の対象は部位を問わないボトックス関連の投稿で、医師の解説やクリニックの告知も含まれます。誰が書いたのか、何を書いたのかを1件ずつ付けていきます。結果を先にお伝えします。いま目にしている情報は、リスクの部分が抜けたまま届いている可能性が高いです。
投稿者別、副作用言及率
出典: キレイミー編集部調べ(観測期間 2026年6月12日〜9月12日)
以下はSNSの公式の埋め込み機能を使って、実際の投稿をそのまま表示しています。2026年9月12日に投稿の存在と本文を1件ずつ確認しました。紹介は報道・解説を目的としたもので、投稿者や医療機関を推奨するものではありません。投稿は削除・非公開になると表示されなくなります。
額に限った話はまぶたが重くなる仕組みの記事にまとめています。そのうえで全体を見ると、いちばんよくリスクを書いていたのは医師でした。実際の投稿を見てみます。
投稿が読み込めない場合は、リンク先でご覧ください。
— @dr_ota_ の投稿(2026年7月18日)
要旨(編集部) 医師自身が目元のボトックスで失敗し、涙袋が消えて目尻が動かなくなった経験を語る。ミリ単位の調整が要ると説く。
ご自身の失敗を書かれています。こういう投稿は、施術をすすめる立場からはなかなか出てきません。
投稿が読み込めない場合は、リンク先でご覧ください。
— @yama_prs1 の投稿(2026年9月1日)
要旨(編集部) ボトックスの失敗はダウンタイムが3か月。安いところでよいというのは違う、と自戒を込めて述べる。 額に限らずボトックス全般についての発言。
「安いところでよいというのは嘘」。これも、集客とは逆を向いた発言ですね。
2件に共通しているのは、うまくいく条件ではなく、うまくいかない条件を書いているところです。いっぽう、クリニックの公式アカウントの投稿はこうでした。
おでこのシワにはボトックス、くぼみにはフィラーが向いています。
シワが定着する前に始めるのがおすすめです。始める時期を動画で解説しました。
男性の清潔感ケアとして、おでこと眉間のボトックスはいかがですか。
部位別の注入量の目安を図にまとめました。ご相談ください。
並べてみると、差ははっきりしています。医師は失敗の条件を書き、クリニック公式は向いている人を書く。どちらも嘘ではありません。ただ、片方だけを読むと像がゆがんでしまいます。
誰が書いたかで、載っている情報の種類が変わります。
前後比較投稿における費用・リスクの記載率
次に、施術前と施術後を並べた「前後比較」の投稿17件を取り出しました。何が書かれているのかを、1件ずつ確かめます。
出典: キレイミー編集部調べ(観測期間 2026年6月12日〜9月12日)
どんな施術かの説明は、17件すべてにありました。でも費用を書いたものは0件、リスクや副作用に触れたものは1件だけ。両方を同じ投稿に書いたものは、ひとつもありませんでした。
おでこのボトックス前後で、眉を上げる動きがこう変わりました。
おでこにフィラーとボトックスを併用して、深いシワを整えました。
額ボトックス半年後の、なめらかなおでこです。
ここは、ルールの側とあわせて読む必要があります。医療広告のルールでは、術前術後の写真は原則として広告に使えません医療広告ガイドライン。使えるのは、治療の内容・費用・主なリスクや副作用をきちんと添えた場合だけです。写真だけを載せる。説明をリンク先に置く。極端に小さい文字で書く。いずれも認められていません事例解説書 第6版。
前後の写真は、それだけでは判断材料になりません。
投稿形式別の構成比と、発信主体の偏り
出典: キレイミー編集部調べ(観測期間 2026年6月12日〜9月12日)
いちばん多いのは医師の解説で、次が経過の報告です。お知らせ・宣伝、感想と続きます。前後比較は、下から3番目でした。しかも17件の過半数(52.9%)は、クリニック公式アカウントが出したものです。
個人が書いているのは、写真のない「経過の報告」のほうなんです。おでこに限れば、61件のうち写真つきはたった3件でした。そして、こちらのほうが情報量は多いのです。
3か月で元に戻ったので、おでこを打ち直しました。今回は眉間もはじめて。
額ボトックス3か月経過。そろそろ効果が切れてきた気がします。
おでこの効き目は落ちてきたけれど、眉間はまだ効いています。
おでこを含む11か所に注入しました。これから経過を記録していきます。
PRや提供の表示は、こんな言い回しで出てきます
依頼を受けた投稿には、広告だとわかる表示をする義務が事業者側にあります消費者庁。表示があるかどうかも、読むときの手がかりになります。
ビフォーアフターはクリニック公式、経過報告は一般の方による投稿が中心でした。
読み手が補える3つの確認手順
偏りをなくすことはできません。でも、読み方で補うことはできます。
- 本文より先に、誰が書いたかを見る。クリニック公式か、医師か、インフルエンサーか、一般の方か。発信者とPR表示を確認したうえで、書かれていない情報にも目を向けてみてください。
- 効果の話しかない投稿は、片側だけだと考える。効果の投稿とリスクの投稿は、別々に存在していることが多いです。両方を集めて、はじめて片面ずつが揃います。
- 写真のない経過報告を、あえて読む。情報量が多いのはこちらです。何日目に何が起きたか、どこに違和感が出たかは、写真より文章に残っています。
頻繁に打っていると抗体ができるのではと不安です。どれくらいの間隔がいいのでしょうか。
2週間以内ならリタッチできる、とよく聞きますが、その根拠はどこにあるのでしょう。
目尻に加えて、目の下にも打つかどうか迷っています。
ちなみに、個人が自分の意思で書いた投稿は「広告」にはあたりませんガイドラインQ&A。逆に、医療機関が費用を負担したり便宜を図ったりして書かせた投稿は、広告として規制の対象になります。
カウンセリングで確認したい5つのこと
SNS で見た情報は、診察室で確かめてはじめて使えます。ぜひ持ち込んでみてくださいね!
- この施術の主なリスクと副作用を、起こる頻度とあわせて教えてください。
- 費用は総額でいくらですか。内訳と、追加になりうる費用も教えてください。
- 効果が出なかった場合、追加の注射はいつ、いくらでできますか。
- この部位は、いまの添付文書で承認された部位に入りますか。入らない場合、どう扱われますか。
- 副作用が出たとき、どこに連絡すればいいですか。対応の費用はかかりますか。
この記事はブラウザの印刷機能から保存できます。
よくある質問
- SNSの投稿に副作用の話が少ないのはなぜですか。
- 書き手によって書く内容が違うからです。SNS上の日本語投稿を集計すると、投稿者別の副作用言及率は医師が32.4%(34件中)、一般の方が27.8%(133件中)、美容インフルエンサーが21.0%(62件中)、クリニック公式が8.9%(79件中)でした。宣伝を目的とした投稿ほど、リスクの記述が少なくなります。
- いちばんリスクに触れているのは誰の投稿ですか。
- 医師の投稿です。医師によるものは34件で、その32.4%が副作用に触れていました。ただし件数自体は多くないため、タイムラインに流れてくる量としては少数派になります。
- 前後の写真は、どこまで参考になりますか。
- 前後の写真がついた投稿は17件でした。17件すべてが施術内容を説明していた一方、主なリスクに触れていたのは1件、費用に触れたものは0件です。写真は結果しか写らないので、費用とリスクは別に確認する必要があります。
- その口コミが広告かどうかは、どう見分けますか。
- 投稿者の区分(クリニック公式か個人か)、価格やクーポンコードの有無、モニター募集への言及を見てください。事業者から依頼や便宜を受けた投稿で、その関係を隠しているものは、2023年10月1日からステルスマーケティングとして景品表示法違反にあたります。
- 口コミを読むとき、自分で補えることはありますか。
- 3つあります。本文だけでなく書き手の区分を先に見ること、効果の話が並んでいたらリスクの記述を探しにいくこと、前後の写真を見たら費用と副作用を別に確認することです。
◆ご利用にあたっての注意事項◆
- ※本記事は医学的な助言ではありません。医師の監修は受けていません。
- ※施術の適否・用量・部位のご判断は、必ず医師との対面の診察でお願いいたします。
- ※本文中の数値は、キレイミー編集部がSNS上の日本語投稿330件を集計したものです(観測期間 2026年6月12日〜9月12日)。いずれも投稿の中で言及された割合であり、施術を受けた方に副作用が起きる確率を示すものではありません。
- ※「投稿の要約」と書かれたカードは、観測された投稿の内容を編集部がまとめた見本です。実在の投稿の引用ではありません。
- ※特定の医療機関・製剤をおすすめするものではありません。
- ※本文中の広告規制の記述は、厚生労働省の指針および事例解説書にもとづく一般的な説明です。個別の投稿が規制に違反しているかどうかを判定したものではありません。
口コミは、書いた人によって見えている景色が違うみたいです。誰が書いたのかを先に見るだけで、読み方はずいぶん変わります。
気になる投稿を見つけたら、ぜひスクリーンショットで残してみてくださいね!
皆さんの情報集めのヒントになれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今後ともキレイミーをどうぞよろしくお願いいたします。
出典
- キレイミー編集部調べ「SNS上のボツリヌス毒素注射に関する日本語投稿の実態」2026年9月12日集計。対象プラットフォームはX(旧Twitter)。観測期間2026年6月12日〜9月12日、24系統の検索式で採取した447件から期間外・重複・調査対象外を除いた330件。
- 医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医政発0330第4号、2026年3月30日改正)厚生労働省
- 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版、2026年3月30日)厚生労働省
- 医療広告等ガイドライン Q&A(個人のSNS投稿の広告該当性・Q2-11)厚生労働省
- 消費者庁「ステルスマーケティングは景品表示法違反です」(2023年10月1日施行)消費者庁
- 厚生労働省「ネットパトロール事業について(令和7年度)」2026年3月26日 厚生労働省
本文中の「出典」チップからも同じ資料に移動できます。埋め込んだX投稿は公式の埋め込み機能によるもので、2026年9月12日に実在と本文を確認しています。「編集部による要約」と記した声カードは、観測された投稿の内容をまとめた見本であり、実在の投稿の引用ではありません。
